前回のクイズの答:今後、民間人が最新鋭戦闘機に乗れない理由

 F4EJファントムIIやF14トムキャットは2人乗り(複座型)の戦闘機。これに対し、F15イーグルは初期型のF15A、F15C、航空自衛隊専用のF15Jなど1人乗り(単座型)が中心。だが、鍛治壮一が乗ったF15BやF15Dという複座型の量産機もある。制空戦闘機であるF15が戦闘攻撃機として生まれ変わったF15Eストライクイーグル、韓国軍のF15Kなども複座だ。
 また、基本は単座型しかない戦闘機でも、訓練生と教官が乗る複座型の練習機があった。
 ところが、第5世代戦闘機と呼ばれるF22ラプターやF35ライトニングではそのような練習機は作られなくなった。シミュレーターの性能が上がり、練習機も使わなくても十分訓練できるというのだ。
 従って、戦闘機乗りとしての訓練を受けていない民間人が体験搭乗させてもらうわけにはいかなくなった。
 今後、複座型の最新鋭戦闘機がまた出てくる可能性がゼロとは言い切れない。とはいえ、次世代の戦闘機は0人乗り(無人機)が中心になるとされているのに、今さら複座型の出る幕はないだろう。